1. 起業のきっかけとミッション
長井さんが株式会社紀伊長島を立ち上げた背景には、大学時代に学んだ生化学と“日本の食品添加物が世界でもトップクラスに多い”という事実に対する強い危機感がありました。 さらに、幼少期を紀伊長島で過ごし、魚中心の食生活を当たり前としてきた原体験も、添加物に頼らない食品づくりへのモチベーションを高めたそうです。
なごみ
まず、どうして家族に相談せずに起業しようと思ったんですか?
ずっと『自分が本気でやりたい』と思うことがあれば、迷わず突き進むタイプなんですよ。 特に“将来孫ができた時に、胸を張って食べさせられるものを作りたい”って気持ちが強かった。食品添加物の危険性を知ってからは、その思いが加速してしまって…
長井さん
なごみ
周りに相談したら、止められそうだったから…という感じですか?
そうですね。『本当にできるのか?』って言われるのがわかっていたので(笑)。
長井さん
なごみ
まさに“行動力の塊”ですね! でもそのおかげで、こうして安心安全な食品づくりが実現しているわけなんですね。
はい。起業当初はわからないことだらけでしたが、やると決めたらやるしかない、と腹をくくりました。
長井さん
2. 加工技術と地域への貢献
マイナス60度瞬間冷凍と添加物フリーへの挑戦
株式会社紀伊長島の加工技術の要といえるのが、マイナス40~60度の瞬間冷凍によって魚の酵素の働きを止め、最大3年ほど鮮度を維持する手法です。 さらに、保存料や化学調味料を一切使わない“徹底した無添加”主義を貫き、調味料にまでこだわるほど。 長井さんは「ネギトロ」や「明太子」など市販品に多くの添加物が含まれる現実を知り、「本物の魚を使うなら添加物は要らない」として自社ラインを構築してきました。
なごみ
ネギトロの偽装って、塩酸とアルカリで肉を赤くするような話も聞きますが、正直ショックですよね…
そうなんですよ。まんぼうの肉を薬品で洗い、ラードを混ぜて“マグロ風”にする例もあるんです。 うちは本物のマグロだけしか使いませんが、それだとコストは上がります。でも“安心安全”を大事にしたいからこそ、そこは譲れません。
長井さん
なごみ
なるほど…安い商品ばかりに目を向けてしまいがちだけど、その裏にはたくさんの添加物が使われている可能性があるんですね。
そうですね。添加物の安全テストって単品ごとしかしていない。何十種類も混ざったときの相乗効果のデータがないんです。 だからこそ、うちでは“使わない”という方針を徹底しています。
長井さん
なごみ
読者の皆さんも、今食べているものが将来の健康を左右するって考えると、ちょっと怖い気もしますよね。
イベントでのヒット商品とふるさと納税
同社のこだわりは品質にとどまらず、地元漁業者との連携やふるさと納税を活用した地域貢献にも力を入れています。 特に「カツオメンチカツ」はイベント出店で大人気。6年前の中京テレビの祭典では、2日間で4,000個を売り上げてトップの売上を記録したそうです。 また、ふるさと納税では50万円コースを設定しながらも40件以上もの注文が入り、地元・紀北町の認知度向上にも一役買っています。
なごみ
2日で4,000個ってすごい! そんなに売れるなんて、みんな『カツオ』のイメージ変わったんでしょうね。
そうだと思います。『カツオってこんなに美味しいんだ』って言われることが多くて。 普通は血のニオイが苦手って人がいるんですが、釣ってすぐ凍らせる“びっくりカツオ”だと臭みが少ないんですよ。
長井さん
なごみ
“びっくりカツオ”なんて面白い名前ですが、本当に鮮度が高いからこそ実現する美味しさなんですね!
ええ。マイナス40度で瞬間冷凍すれば、酵素の動きが止まるので3年たっても鮮度が落ちにくいんです。ふるさと納税でも人気を得て、地域にも貢献できているのは嬉しいです。
長井さん
なごみ
おいしくて体にも優しい上に、地元に貢献できるなんて、最高ですね!
ぜひ一度ご賞味いただきたい長井さんの海鮮加工商品は、ふるさと納税でも大好評。下記のリンクから、紀北町へのふるさと納税をぜひご検討ください。
ふるさと納税はこちらから。