添加物フリーで守る地元の海の恵み

三重県紀北町の豊かな海で育まれる魚介を、安心安全な加工食品として全国に届ける企業があります。 その名は「株式会社紀伊長島」。代表の長井さんは大学で生化学を学び、「将来出会うであろう孫に胸を張って誇れるものを作りたい」という想いから、周囲にも相談せず起業に踏み切ったそうです。

なごみ

こんにちは。地域の魅力発見アンバサダーのなごみです。
今日は長井さんにお会いできると聞いて、ワクワクしながらやってきました。

ようこそ、紀北町へ。わたしが代表の長井です。少し不便な場所ですけど、来ていただいて嬉しいです。

長井さん
なごみ

ありがとうございます! 早速なんですが…添加物フリーを貫くと聞いて、いったいどんな取り組みをされているのか興味津々です。ぜひじっくりお話を聞かせてください。


この取材では、添加物フリーを徹底する独自の技術と、地元への深い愛情に基づく事業の秘密を探ります。
 

1. 起業のきっかけとミッション

 

長井さんが株式会社紀伊長島を立ち上げた背景には、大学時代に学んだ生化学と“日本の食品添加物が世界でもトップクラスに多い”という事実に対する強い危機感がありました。 さらに、幼少期を紀伊長島で過ごし、魚中心の食生活を当たり前としてきた原体験も、添加物に頼らない食品づくりへのモチベーションを高めたそうです。

なごみ

まず、どうして家族に相談せずに起業しようと思ったんですか?

ずっと『自分が本気でやりたい』と思うことがあれば、迷わず突き進むタイプなんですよ。 特に“将来孫ができた時に、胸を張って食べさせられるものを作りたい”って気持ちが強かった。食品添加物の危険性を知ってからは、その思いが加速してしまって…

長井さん
なごみ

周りに相談したら、止められそうだったから…という感じですか?

そうですね。『本当にできるのか?』って言われるのがわかっていたので(笑)。

長井さん
なごみ

まさに“行動力の塊”ですね! でもそのおかげで、こうして安心安全な食品づくりが実現しているわけなんですね。

はい。起業当初はわからないことだらけでしたが、やると決めたらやるしかない、と腹をくくりました。

長井さん

2. 加工技術と地域への貢献

 

マイナス60度瞬間冷凍と添加物フリーへの挑戦

株式会社紀伊長島の加工技術の要といえるのが、マイナス40~60度の瞬間冷凍によって魚の酵素の働きを止め、最大3年ほど鮮度を維持する手法です。 さらに、保存料や化学調味料を一切使わない“徹底した無添加”主義を貫き、調味料にまでこだわるほど。 長井さんは「ネギトロ」や「明太子」など市販品に多くの添加物が含まれる現実を知り、「本物の魚を使うなら添加物は要らない」として自社ラインを構築してきました。

なごみ

ネギトロの偽装って、塩酸とアルカリで肉を赤くするような話も聞きますが、正直ショックですよね…

そうなんですよ。まんぼうの肉を薬品で洗い、ラードを混ぜて“マグロ風”にする例もあるんです。 うちは本物のマグロだけしか使いませんが、それだとコストは上がります。でも“安心安全”を大事にしたいからこそ、そこは譲れません。

長井さん
なごみ

なるほど…安い商品ばかりに目を向けてしまいがちだけど、その裏にはたくさんの添加物が使われている可能性があるんですね。

そうですね。添加物の安全テストって単品ごとしかしていない。何十種類も混ざったときの相乗効果のデータがないんです。 だからこそ、うちでは“使わない”という方針を徹底しています。

長井さん
なごみ

読者の皆さんも、今食べているものが将来の健康を左右するって考えると、ちょっと怖い気もしますよね。

イベントでのヒット商品とふるさと納税

同社のこだわりは品質にとどまらず、地元漁業者との連携やふるさと納税を活用した地域貢献にも力を入れています。 特に「カツオメンチカツ」はイベント出店で大人気。6年前の中京テレビの祭典では、2日間で4,000個を売り上げてトップの売上を記録したそうです。 また、ふるさと納税では50万円コースを設定しながらも40件以上もの注文が入り、地元・紀北町の認知度向上にも一役買っています。

なごみ

2日で4,000個ってすごい! そんなに売れるなんて、みんな『カツオ』のイメージ変わったんでしょうね。

そうだと思います。『カツオってこんなに美味しいんだ』って言われることが多くて。 普通は血のニオイが苦手って人がいるんですが、釣ってすぐ凍らせる“びっくりカツオ”だと臭みが少ないんですよ。

長井さん
なごみ

“びっくりカツオ”なんて面白い名前ですが、本当に鮮度が高いからこそ実現する美味しさなんですね!

ええ。マイナス40度で瞬間冷凍すれば、酵素の動きが止まるので3年たっても鮮度が落ちにくいんです。ふるさと納税でも人気を得て、地域にも貢献できているのは嬉しいです。

長井さん
なごみ

おいしくて体にも優しい上に、地元に貢献できるなんて、最高ですね!

ぜひ一度ご賞味いただきたい長井さんの海鮮加工商品は、ふるさと納税でも大好評。下記のリンクから、紀北町へのふるさと納税をぜひご検討ください。

ふるさと納税はこちらから。

3. 安心安全を徹底する理由

 

養殖魚の肝臓チェックと仕入れの基準

同社の仕入れ基準は非常に厳しく、たとえば養殖魚を扱う場合は肝臓の色をチェックして、魚に与えているエサに不安を感じるようなことがあれば取引しないなど、想像以上に細部まで気を配ります。 「大卒でしょ?地元から出て行ったのに...」という地元の漁師からの冷ややかな声もあったといいますが、全国の安心できる養殖場を探し独自のネットワークを構築することで信頼できる生産者との取引を続けています。

やっぱり肝臓って健康状態が顕著に出るんですよ。真っ黒だったり緑色だったりすると、強い薬や早く立派な状態へ育つように魚自体が身体を壊すようなエサが使われている可能性が高い。安全性を考えると僕は取引できません。

長井さん
なごみ

魚の肝臓の色なんて、普段は全然意識しないんですけど…そんなところまで見るんですね!

エサや薬剤の使い方次第で、肝臓の色が変わりますからね。怪しいと思ったら絶対に仕入れない。うちはそこだけはブレません。

長井さん
なごみ

そういう徹底ぶりがあるからこそ、安心して買える商品になっているんだなぁって納得しました。読者のみんなも感心してると思います!

「びっくりカツオ」の秘密と血の美味しさ

カツオは血が多い魚のため、通常は独特の生臭さが出やすい食材ですが、「びっくりカツオ」のように釣った直後に船上で瞬間冷凍すれば、血の酸化を防ぎ匂いが出にくくなるのだとか。 また、血合い部分には豊富なミネラルや必須アミノ酸が含まれ、まさに健康的な食材。“本物のカツオ”を味わえば、魚食文化への見方が変わるかもしれません。

なごみ

カツオって“生臭い”イメージが先行しがちでしたが、こんなにも工夫があるなんて知りませんでした!

血を嫌う人も多いんですが、実は健康にとって大切な成分がたくさん詰まっているんです。だからなるべく活かしたいんですよ。

長井さん
なごみ

実際、私も地元の方に『カツオが長寿の秘訣』って聞いたことがあるんです。やっぱり血にいい栄養素が含まれてるんですね。

はい。新鮮で正しく処理されたカツオなら、血合いもすごく美味しいですよ。

長井さん

4. 未来への展望:廃校活用や海外展開

 

新商品開発と地域資源の有効活用

今後は、犬用のマグロ心臓加工品など、未利用部位を使った商品開発にも力を入れていく予定だそう。 さらに「廃校を利用してブドウ栽培を行う」など、紀北町に眠る資源を最大限活かし、一次産業から六次産業化へとつなげる取り組みにも意欲的。

なごみ

犬用のマグロ心臓商品なんて、すごくユニークですね。きょうのわんこスペシャルでも紹介されたとか?

そうなんです。昔うちにいた愛犬のミニチュアシュナウザーがマグロの心臓を食べるシーンが映ったんですけど、その当時は全然売れなくて(笑)。でも確実に需要はあるはずで…。

長井さん
なごみ

ペットも家族ですから、安心して与えられるご飯はニーズ高そうです!

安心安全を世界へ

添加物フリーの食品は海外でも注目度が高まっており、今後は輸出展開も視野に入れているとのこと。 日本の魚食文化と最先端の冷凍技術、そして“食の安全”を組み合わせることで、さらなる可能性が広がりそうです。

なごみ

海外でも“無添加”は評価が高いですよね。もしかして、世界中で『びっくりカツオ』が食べられる日が来るかもしれません!

そうなったら最高ですね(笑)。やっぱりいろんな人に“本物の美味しさ”を知ってほしいので、もし実現できたら嬉しいです。

長井さん
なごみ

読者の方も、『長井さんイチオシのカツオが世界へ!?』って驚いているかもしれませんね!

5. 長井さんからのメッセージ

 

長井さんが繰り返し強調するのは、「今食べるものが将来の体を作る」という事実。 安い食品ばかりを選び続けると、20年後、病気や不調の原因になる可能性もある。だからこそ「安全で安心できるものを食べてほしい」というのが、株式会社紀伊長島の根底にある願いです。

もちろん価格や経済状況の問題もあります。でも、少しでも“いいもの”を選ぶことで、将来の自分や家族を守ることになる。 僕はその“選択肢”を増やしたいんです。もし紀北町を訪れる機会があれば、ぜひうちの製品や地元の魚を食べてみてくださいね。

長井さん
なごみ

“今の選択が未来の健康につながる”というメッセージ、私自身も身に染みて感じました。 食品添加物について知るだけでも違いますし、こうした企業があることで“安全なものを選ぶ”ハードルが下がるのはありがたいですね!

そう言っていただけると嬉しいです。孫や子どもたち、ペットにも安心して食べさせられる製品づくりをこれからも突き詰めていきます。

長井さん
なごみ

私も応援しています! 長井さんの挑戦が、紀北町だけじゃなく、日本中や世界中の人の食を変えるかもしれませんね。 皆さんも紀北町へ来た際は、株式会社紀伊長島の製品をぜひ試してみてください。家族や未来の自分へ贈る“安心”を、きっと実感できるはずです!



皆さんも紀北町へ来た際は、株式会社紀伊長島の製品をぜひ試してみてください。家族や未来の自分への“安心”を、きっと実感できるはずです。
もっと詳しく知りたい方は、株式会社紀伊長島公式ホームページをご覧ください。