国頭村森林公園で出会う満天の星|星のソムリエが案内するやんばるの夜


星空を見上げたとき、「きれいだな」と感じたことはあっても、その先にある体験まで味わったことはあるでしょうか。

沖縄県の最北端に位置する国頭村(くにがみそん)。"やんばる(山原)"と呼ばれるこの地域は、2021年に世界自然遺産に登録された豊かな森が広がり、希少な固有種・天然記念物級の生き物たちが息づいています。
そしてその森が、もうひとつの財産を守り続けています。
満天の星空です。

今回お話を伺ったのは、国頭村森林公園でスタッフを務める宮城和菜さん。
星の知識ゼロからスタートし、今では星のソムリエ®としても活動されています。

この記事では、宮城さんへのインタビューをもとに、このような疑問にお答えします。

・星のソムリエ®とは?どのような役割があるのか?
・国頭村で体験できる星空観察ツアーの魅力
・なぜ国頭村の星空はここまで美しいのか?

前半では星のソムリエ®の役割と国頭村ならではの星空体験を、後半では宮城さんの歩みと、森と星空を守るための取り組みをまとめています。
「国頭村に行ってみたい」「星空を観てみたい」と思うようなお話をたくさんお聞きしたので、ぜひ、最後までご覧ください。
 

1. 星のソムリエ®(星空案内人)とは?夜空の魅力を伝えるプロフェッショナル


夜空を見上げると、そこには無数の星が広がっています。
けれど、「どれが何の星なのか分からない」「見てはいるけど、よく分からないまま終わってしまう」
――そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そんな"なんとなく眺める星空"を、"心に残る体験"へと変えてくれる存在がいます。
それが、「星のソムリエ®(星空案内人)」です。

なごみ

星のソムリエ®って、正直初めて耳にしたのですが…実際はどんなことをされている方なんですか?

簡単に言うと、"星空の楽しみ方を伝える人"ですね。星の説明をするだけじゃなくて、その場の空気や雰囲気も含めて、一緒に体験してもらう役割です。

宮城さん


星のソムリエ®は、星の名前や位置を解説するだけの存在ではありません。
その場に流れる時間や空気、人の感情までも含めて、"星空をどう感じるか"を伝える案内人です。

「星空案内人(星のソムリエ®)」は、特定非営利活動法人星のソムリエ®機構が運営する認定資格です。養成講座を修了すると「準星空案内人」、その後、実技を含む全ての認定試験に合格した人が、正式に「星空案内人(星のソムリエ®)」となります。
ただし、この資格がユニークなのは「難しくないこと」を前提に設計されているところです。

機構の定義によれば、星のソムリエ®とは「ワインのソムリエがお客様の好みに合わせてワインを選ぶように、星空の楽しみ方をわかりやすく伝えて豊かな時間を提供できる人」のこと。天文学の専門家ではなく、日常の「伝え手」を増やすことを目指しています。

なごみ

資格って聞くと、すごく難しいイメージがあって……。星のことを何も知らない人でも取れるものなんですか?

取れますね。「素人の人が素人の人に、ちょっとした星の面白さを日常の中で話せるだけでもOK」というスタンスです。

宮城さん
なごみ

それなら、確かに敷居が低い気がします。

私も最初は星のことが全くわからない状態でした(笑)。でも、難しい天体の話をするより、まず「こんなに星があるの、知ってた?」って驚いてもらうところから始める。そこから広がっていくんです。

宮城さん


決まった見方や正解があるわけではなく、その人自身の感覚で受け取ること。
それこそが、星空を楽しむうえで大切なことなのだといいます。

なごみ

なんだか、"星を見る"というより、"星を感じる"っていう感じなんですね。

そうですね。だから、知識がなくても全然大丈夫ですし、むしろ初めての方ほど楽しめると思いますよ。

宮城さん

2. 国頭村森林公園で体験できる星空観察ツアー|やんばるの自然と満天の星を楽しむ方法


昼間は深い森や希少な動植物が注目される森林公園は、夜になると、空いっぱいに星が広がる特別な空間へと変わっていきます。
人工の光が少ないこの場所では、肉眼でもはっきりと天の川が見え、空の奥行きまで感じられるような星空を体験することができます。

なごみ

実際に、どんな星空観察ツアーが体験できるんですか?

主に2つあって、寝そべって背中で地球を感じる”星語りツアー”と、天体望遠鏡で遠い宇宙を感じる”てぃんがーらストーリー”があります。

宮城さん


国頭村森林公園で行われている星空観察ツアーは、ただ星を見るだけのものではありません。
宮城さんがガイドを務めるツアーでは、その日の空や自然の状況に合わせて、体験そのものが柔軟に組み立てられていきます。

やんばる星語りツアー

概要 森と海に視界が大きく開けた展望台で、小さなお子様連れでも気軽に参加できるツアー。双眼鏡を持ち、マットに寝転びながら空を眺めてソムリエの解説を聞くことができます。タイミングが合えば流れ星も見れるかも…!
料金 大人(13歳以上):5,500円 / 小学生(6~12歳):3,300円 / 幼児(3~5歳):1,100円
所要時間 1時間
見どころ 空の移り変わり、360度パノラマの展望台など

やんばるてぃんがーらストーリー

概要 大きな望遠鏡を収めた天文台を利用して、肉眼では見られないような天体を観測するツアー。前半はリクライニングチェアでソムリエの解説を聴きながら星空を眺め、後半は望遠鏡を利用しより詳しく天体を観察します。
料金 大人(13歳以上):6,600円 / 小学生(6~12歳):4,400円 / 幼児(3~5歳):1,100円
所要時間 1時間15分
見どころ 沖縄本島では数少ない大きな望遠鏡で観る天体、月面クレーターなど

やっぱり、大きな望遠鏡で天体を観察できるのが1番の魅力です。その日の風の音や、森の気配も一緒に感じてもらえたらと思っています。

宮城さん


その言葉通り、やんばるの夜は星だけでなくさまざまな"音"にも満ちています。

なごみ

どんな生き物の声が聞こえてくるんですか?

一番有名なのは国の天然記念物でもあるヤンバルクイナですね。夜でも大きな鳴き声で、「キョッキョッキョ」と元気な声が森に響き渡ります。ツアー中に鳴き声が聞こえてくると、「本当にいるんだ!」って感動してくれる方が多いです。

宮城さん
なごみ

ヤンバルクイナ…!画面越しでしか見たことないので、実際に声が聞けるなんて特別な体験ですね!

あとカエルも面白いです。日本全国で見られる全カエルの種類の4分の1がここで見られるんですけど、今の時期は「ホルストガエル」という大型のカエルが、「おうっ、おうっ」って森の奥から鳴くんです。

宮城さん
なごみ

それカエルの声なんですか!?

みなさんそう言うんですよ(笑)。「森のおじさんがいるよ」って話すと大笑いしてくれます。でも実はこのホルストガエル、やんばるにしかいない固有種で、かなりレアな生き物なんですよ。

宮城さん


星空と自然の音が重なり合うことで、その体験はより立体的なものになるといいます。

なごみ

沖縄の星空って、やっぱり本州とは違うんですか?

はい、見える星も少し違いますし、ぜひ見てほしいのが"南十字星"と"天の川"ですね。

宮城さん


南十字星は、日本ではなかなか見ることができない星座のひとつ。
特に沖縄本島北部のように緯度が低く、かつ光害の少ない地域だからこそ、その姿を確認できるチャンスがあります。

そして、夜空を大きく横切る天の川も、この場所ではよりくっきりと、その存在を感じることができます。


観測におすすめの時期は、梅雨明けの6月後半から9月、10月くらいまでですね。一番晴天率が高いんです。あと、ぜひダイナミックな天の川を見てほしくて夏を推しています。

宮城さん


"梅雨明け以降から秋にかけて"の時期は天候が安定しやすく、星が見える確率も高くなるため、より美しい夜空に出会える可能性が高まります。
こうした魅力的な体験ができる一方で、いくつか知っておきたいポイントもあります。

なごみ

どんな服装をしていけばいいですか?

夏はとても暑いのですが、夜の虫刺され対策として長袖長ズボンを用意していただきたいですね。あと、冬もとっても寒いです。冬場はしっかり防寒対策をしてきてもらえると安心です。

宮城さん
なごみ

沖縄って年中暖かいイメージがあるので、ちょっと意外です…!

冬に短パンで来られて、寒くてびっくりされる方もいますね。

宮城さん


さらに、足元は暗くなるため、ライトの持参と歩きやすい靴での参加が推奨されています。
また、森林公園にいる生き物が天然記念物であることも少なくないので、動植物の採取・ペットの同伴も禁止されています。

そんな自然に対する案内からも、このツアーが"観光として消費する体験"ではなく、自然の中に身を置くリアルな時間であることが伝わってきます。

満天の星と、やんばるの自然。その両方を一度に味わえる国頭村の星空観察ツアーは、ただ美しい景色を見るだけでは終わりません。
その場に流れる空気や音、そして自分自身の感覚までも含めて、深く記憶に残る体験へと変わっていくのです。

3. 宮城さんが星のソムリエ®になった理由|"星の案内人"として歩んできた道


沖縄県国頭村で生まれ育った宮城さん。
森林公園は子どもの頃から家族で歩いて訪れ、遊んでいたいわば"庭のような場所"だったといいます。
現在はそんな森林公園の管理者と、満天の星の魅力を届けている宮城さんですが、その道のりは、決してまっすぐつながっていたわけではありません。

なごみ

もともと、森林公園や星関係のお仕事をされていたんですか?

いえ、全く違います。地元沖縄の大学を出て、中学生のころから憧れていた北海道で12年間旅行添乗員として働いていました。

宮城さん
なごみ

沖縄から北海道…!真逆ですね!

もともと『北の国から』のイメージで憧れていて(笑) 北海道を実際に訪れたときに、将来絶対にここに住もうと決めていました。

宮城さん


幼い頃の憧れを現実にした宮城さんですが、当時勤めていた会社での異動をきっかけに沖縄へ戻ることになりました。
ただ、その時も今のように森林公園のキャンプや星空ツアーに関わる未来を思い描いていたわけではありませんでした。

転機になったのは、その後に訪れたコロナ禍。
旅行業界全体が大きな影響を受けるなか、宮城さんの会社では「何か新しい仕事につながることはできないか」を模索する動きが生まれます。

そのときに、じゃあ自分は何がしたいかなって考えたら、地元に恩返しがしたいなと思ったんです。

宮城さん


その思いと重なったのが、子供の頃から親しんできた国頭村森林公園の存在でした。
ちょうどその頃、国頭村森林公園の指定管理者の応募の話を聞き、そこから、国頭村での新たな挑戦が動き始めたといいます。

さらに当時の国頭村では、観光のあり方も大きく変わろうとしていました。
それまでの"通過型"から、国頭に滞在してもらう"滞在型"の観光へ。その流れの中で注目されたのが、星空を観光資源として活かす「アストロツーリズム」です。

森林公園にある望遠鏡を活かし、地域の新しい魅力として星空を育てていこう。そんな流れの中で、宮城さんも星空案内の世界へ足を踏み入れていきます。

最初は本当に何もないところからで、私自身も星の知識はゼロからのスタートでした。

宮城さん
なごみ

ゼロから新しいことに挑戦されたんですね!


知識をそのまま伝えるのではなく、相手に合わせて楽しく届けるにはどうすればいいのか。
その試行錯誤が、今の宮城さんのスタイルにつながっていきます。
そして、そんな中で強く印象に残っている出来事があったといいます。

以前、ツアーに参加されたお客様にロシア出身のカップルの方がいて、望遠鏡で星を観た男性が、静かに泣いていたんです。

宮城さん
なごみ

えっ…星を見て、ですか?

はい。小さい頃におじいさんと一緒に望遠鏡で星を見ていた頃を思い出したそうで。その時に、国や言葉関係なく、星空って"人の心に届く力"があるんだなって感じました。

宮城さん


そのとき観ていたのは、特別な天体でもなかったそうです。
それでも、星空はその人の記憶と結びつき、心を動かした。

なごみ

すごいですね…。ただきれいなだけじゃなくて、その人の中に残る体験になるんですね。


北海道への憧れから始まり、沖縄への異動、コロナ禍での模索、そして地元への恩返し。
その積み重ねの先に、宮城さんの今があります。

子どもの頃に遊んでいた場所で、今は誰かの心に残る時間をつくる。
その案内には、星の説明だけでは語れない、やんばるへの深い想いが込められています。

4. 国頭村の星空・やんばるの森への想い


星空を案内する――。
一見すると、星の名前や位置を説明する仕事のように思えます。
けれど宮城さんが大切にしているのは、そうした知識の部分だけではありません。

なごみ

ガイドをされるときに、特に意識されていることってありますか?

やっぱり、一方的に話すんじゃなくて、お客様とのコミュニケーションはすごく大事にしていますね。

宮城さん


同じ星空でも、見る人によって感じ方はまったく違う。
その場に集まった人たちにとって、一番心地よい"星の時間"をつくること。
それが宮城さんのガイドスタイルです。

星空の魅力とあわせて、国頭村の魅力を伝えるという点でも、大事な役割だと思っています。

宮城さん


宮城さんにとって、この仕事は単なる星空案内ではありません。
国頭村という場所の魅力を伝える"入り口"でもあるのです。
世界自然遺産やんばるの森の玄関口にあたる森林公園だからこそ見える星空。
そして、その星空をより深く感じさせてくれる生き物や自然の存在。

この自然の中で、私たちは生かされているんだなっていうのを、すごく感じるんです。

宮城さん


星空を見上げる時間の中で、ふと感じる森の気配。
耳を澄ませば聞こえてくる生き物たちの声や、嗅覚で感じる自然の香り。
それらすべてが、この場所でしか味わえない体験へとつながっていきます。

なごみ

星だけじゃなくて、国頭村という場所そのものを感じる時間なんですね。

だからこそ、お客様にも、この森がどれだけ貴重な場所なのか、そしてそのすぐ近くでこういう体験ができることの価値を、感じてもらえたら嬉しいですね。

宮城さん


星を見ることは、自然の一部に触れることでもあります。
そしてその自然は、ただ美しいだけではなく、私たちの暮らしと深くつながっているもの。

宮城さんにとって森林公園は、子どもの頃から親しんできた安心できる場所であり、今はその価値を伝える場所でもあります。
そして星空は、その魅力をより深く届けるためのひとつの手段です。

ただ"きれいな星を見る"だけでは終わらない。
その時間の中で、自然の大切さや、自分がその一部であることに気づく。
宮城さんのガイドは、そんな感覚をそっと引き出してくれる時間なのです。

5. なぜ国頭村森林公園の星空は美しいのか|自然と光を守る取り組み


やんばるの森に囲まれた国頭村。
この場所で見上げる星空は、なぜこれほどまでに美しく感じられるのでしょうか。
その理由のひとつが、"人工的な光の少なさ"にあります。

都市部では、街灯や建物の明かりによって夜空が明るくなり、星が見えにくくなってしまうことがあります。
こうした不必要な人工の光は「光害(ひかりがい)」と呼ばれ、星空だけでなく、自然にもさまざまな影響を与えています。

なごみ

人工的な光って、そんなに影響があるものなんですね。


やんばるの森には、ヤンバルクイナをはじめとする多くの固有種が暮らしています。
強い光は、そうした生き物たちの生活リズムを乱してしまう可能性もあります。そしてそれは、森全体の環境へと影響を及ぼします。
さらに、私たち人間にとっても無関係ではありません。
夜でも明るい環境は、成長ホルモンに影響し、体内リズムの乱れや睡眠の質の低下につながるとも言われています。

なごみ

星空だけの問題じゃなくて、森や生き物、私たちの生活にも関わってくるんですね。

そうなんです。だからこそ、この暗さを守ることはすごく大事だと思っています。

宮城さん


国頭村では、こうした光害の影響を踏まえながら、できる範囲での対策が進められています。

なごみ

例えば、どんな対策をされているんですか?

まず、公園内の外灯を全部取り外しました。必要な場所には傘付きの電球やセンサー式のスポットライトに替えています。あとメーカーさんのご協力を得て、村内の主要な観光施設の自動販売機を24時間消灯に変え、夜の暗さを遮らない取り組みを行っています。

宮城さん
なごみ

自動販売機も…!確かに夜も光り輝いていますが、あの光を意識したことなかったです。

森ではなく海の話にはなりますが、ウミガメが産卵するのに、自動販売機を満月の光と間違えて道路に出てしまうこともあるんです。

宮城さん


こうした取り組みは、観光客のためだけに行われているものではありません。
地域に暮らす人たちの日常とも深く関わっています。

地元の方にとっては、星がきれいに見えることって"当たり前"なんですよね。

宮城さん


国頭村では、夜が暗いことも星がよく見えることも、特別なことではなく日常の一部です。
だからこそ、その環境の価値を改めて考える機会は、これまで多くはありませんでした。

外灯を取り外したり、自動販売機を24時間消灯型に変更したりといった対策を進める中で、「夜が暗くなって不便になった」「ハブが怖い」といった声が上がることもあったといいます。

暮らしやすさと、自然環境の保全。
どちらか一方を優先するのではなく、その両方をどう守っていくか。
簡単な答えがあるわけではないからこそ、地域の中で少しずつ理解を広げながら、取り組みが続けられています。

村民観望会などを通して、"この暗さがあるからこそ見えるものがある"ということも、地元の方にお伝えしています。

宮城さん


光を消すことが目的ではなく、必要な場所に必要なだけ光る仕組みに変えていく。
その先には、星空だけでなく、森や生き物、そして人の暮らしにもつながる大切な環境があります。

この場所の夜空が美しい理由。それは、ただ光が少ないからではなく、
守られてきた自然と、守ろうとする人の想いがあるからでした。

そして、この星空を守る先に、宮城さんが描いている国頭村の未来があります。

6. 次世代につなぐ、やんばるの美しい夜空

取り組みを続ける中で、宮城さんが見据えているのが国頭村のこれからの姿です。

個人的な思いとしては、地元の人たちにとって誇れる場所になってほしいなと思っています。

宮城さん


その言葉には、宮城さん自身の経験が重なっています。
一度、外に出たからこそ見えた地元の価値。そして、感じた可能性。

今は、"世界自然遺産のエリアなんだよ"とか、"星空がすごいんだよ"って、自信を持って伝えられるようになってきました。

宮城さん


その価値を、訪れる人だけではなく、そこに暮らす人自身が実感できるようにすること。
それが、宮城さんがこの取り組みを続ける理由のひとつでもあります。
そして、その誇りを形にするひとつの取り組みとして、生まれたものもあります。

なごみ

ちなみに、国頭村に来たら"これは見てほしい"というものはありますか?

そうですね…ぜひ見てほしいのが、"やんばるくいな座"ですね。

宮城さん

やんばるくいな座。
それは、国頭村の象徴でもあるヤンバルクイナをモチーフにした星座です。
 

冬のやんばるくいな座(オスとメスの出会い)
 

夏のやんばるくいな座(冬の二羽から生まれたひなが水浴びをしている様子)

3時間くらいかけて星を結んで、物語をつくったんです。ちゃんと議会にも提案して、正式に村の星座として制定されました。

宮城さん
なごみ

星座を作られたんですね…!

はい。ぜひ観にきていただきたいです。天の川も、南十字星も、やんばるくいな座も、全部見られるかもしれない場所は、ここだけですよ。

宮城さん


星を見ることが、やんばるの森を知るきっかけになる。
そしてその森が、また星空の価値を深めていく。
そうしたつながりの中で、国頭村ならではの体験が生まれています。

星空観光は、ただの観光コンテンツではありません。
地域の価値を見つめ直し、それを未来へつないでいくためのきっかけでもあります。

まだまだ発展途上ではあるので、ガイドをもっと育てていって、国頭村全体で星空を届けられるようになることが目標ですね。

宮城さん


やんばるの森に抱かれた国頭村の夜空。
そこには、人の想いと、自然の恵み、そして未来へとつながる可能性が、静かに息づいています。

国頭村の星空を見上げれば、この場所ならではの物語が広がっているはずです。

まとめ

国頭村の星空は、ただ美しいだけではありません。
自然や生き物への影響を考えながら守られてきた環境。
その中で生まれる夜空には、人と自然の関係がそのまま映し出されています。
そうした一つひとつの積み重ねが、"当たり前だった景色"を"誇れるもの"へと変えていきます。

もともと国頭村には「星空が有名」というイメージはほとんどありませんでした。
それがわずか4年で、県外・海外からの来場者を呼び込む場所へと変わっていきました。
「あっという間でした。でも本当にがむしゃらに走ってきた感覚があります」と宮城さんはふりかえります。

もし国頭村を訪れることがあれば、ぜひ一度、夜空を見上げてみてください。
きっとそこには、この場所ならではの体験が広がっているはずです。

基本情報

■ 星と森のキャンプ場 国頭村森林公園

住所 沖縄県国頭村字辺土名1094-1
電話番号
(キャンプ場)
0980-43-0514
開園時間 9:00~18:00(事務所営業時間:10:00~17:00)
定休日 火曜日
ホームページ https://www.kunigami-forest-park.org/